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塩梅の話

仕事でも、人との付き合いでも、「ちょうどいい」って、意外と難しい。

頑張りすぎても疲れるし、力を抜きすぎても、なんだかうまくいかない。

最近、そんなことを考える出来事がありました。

今日は、不動産とはまったく関係なさそうで、実はちょっと関係があるかもしれない、「塩梅」の話です。

塩梅の話のイメージ画像

とにかく、おいしいケーキと珈琲

私の身内に、ものすごくおいしいケーキを作る人がいます。

本当においしい。

喫茶店で出すケーキや軽食を作るのですが、正直、その辺のケーキ屋さんよりおいしいんじゃないだろうか。いや、確実に美味しい。

そしてそのお店で出すコーヒーがまたしてもすごくおいしい。

言語化できないのが悔しいのですが…こんな私でも、「特別に美味しい」と思う珈琲。

おいしいものって、舌だけじゃなくて、心まで満足するんです。

そのお店の珈琲とケーキを食べると心も体も大喜びです。

おいしさの決め手は「塩梅」

おいしさを言葉で表現するのは難しいけれど、食材へのこだわりはもちろん、一番は「塩梅」。

甘さも、食感も、見た目も、器も。

全部の塩梅がいい。

「ちょうどいい」とも少し違う。

いろんな要素のバランスが絶妙なんです。

たまにはジャンキーで甘ったるいスイーツを無性に食べたくなる日もありますが、「自分をちゃんと喜ばせたい」と思った日は、一流の珈琲とスイーツを食べたくなります。

さて、なんで急にこんな話をしているかというと。

自慢じゃないのですが、私、料理を作るのがめちゃくちゃ早いんです。

小さい頃から母に言われ続けた言葉。

「料理はスピードだよ。」

その教えを忠実に守って育ったので、それはもう何でも早い。とにかく早い。

できれば何でも揚げたい。

火の通りも早いし。めんどくさい後片付けは夫がやればいい。

じっくりコトコトなんて煮込んであげません

電気圧力鍋で一気に。ちゃちゃっと。

「え、もうできたの?」

「え、もうできたの?」

夫に言われるセリフ ナンバー1かもしれない。

……で、肝心の味はというと。

何を作っても

「もう少しかな?」

「あと少しかな?」

を繰り返して、最後はだいたい「しょっぱい」。

不思議なくらい、おいしく作れない。

レシピを見ながら?

分量を量って?

時間を測って?

やりません。

だって時間がかかるから。

スピーディーマザーの教え

そんなことを母に相談したら

「おいしく食べてもらう時間から逆算して作りなさい。」

とアドバイス。

食べてもらう前に温めなおしたら味がしみるから、作ったときより濃くなるのは当然、なんて。

何を言うか、スピーディーマザー。

早さを重視して今に至るのよ。

逆算してる暇なんてないの。

とにかく早く。

料理をする時間を、一秒でも短く。

「塩梅」って、料理だけじゃない

……なんて言っていますけど。

でも、この「塩梅」って、料理だけじゃないんですよね。

仕事もそう。

家族との距離感もそう。

お客様との関係もそう。

頑張りすぎても苦しくなるし、力を抜きすぎても伝わらない。

早ければいいわけでもない。

丁寧すぎればいいわけでもない。

「ここだ」という絶妙な加減がある。

足して、足して、また足して

その塩梅を見つけられる人は、きっと料理も、人との付き合いも、仕事も上手なのだと思います。

私はまだまだ。

味付けに限らず、何かと足しがちです。

足して、足して、また足して。

結果、微妙。

「もっと良くなるかも」と思って足したものが、

かえって全体のバランスを崩してしまう。

足りないものを探すより

ふと、

「なんで何事もうまくおさまらないんだろう。」

そう思って、自分の能力にがっかりした日におもったこと。

足りないものを探すより、

今あるものの「塩梅」を整えることのほうが、

ずっと難しいのかもしれない。

結局、おいしい料理も、いい仕事も。

決め手は「塩梅」。

でしょうね。

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